この記事は「いつか海外で働きたい…」と考えてから1年以上経過した人向けの記事です。
海外転職は国内転職以上に「具体的に行動を起こす」ことが必要です。
では何から始めればよいのでしょうか?
この記事では海外のキャリアコンサルタントが「海外で働きたい」と考えている人向けに、「海外転職を具体的に進めていくための準備や進め方」をお伝えしていきます。
この記事を読むことで下記についてわかります。
[box02 title=”本記事でわかること”]- 海外転職の全体像が掴める
- 「いつか海外で働きたい」を「いつから?どう働くか?」という計画に落とし込める
- そのために今日からやるべきことがわかる
なお、本記事は「転職を通じて海外で働く機会をこじ開けたい人」向けです。社内から駐在員を狙っている人向けではありませんのでご留意ください。
それでは参りましょう!
この記事の目次
【準備1】海外で働きたい理由を考える
一番初めにやるべきことは「なぜ海外で働きたいのか?」を整理することです。
面接で話すような「きれいに取り繕った理由」ではなく、自分だけの「正直な理由」を考えてみましょう。
海外で働くというのは、転職時ではなく転職した後が本番。
隠し事なしにお伝えしますが、どのような立場で海外に来られたとしても、海外勤務というのはそれなりに過酷です。
でも、どんな理由であれ、明確に「海外で働きたい理由」を持っている人は後々強いです。
「海外で働きたい理由」というのは、海外で働いた後は「海外へ来た理由」となります。これを見失わない人がしっかりと海外経験を活かし、キャリアアップへ繋げていくのです。
【準備2】行きたい国を絞り込み、情報収集をする
次に必要なのは働きたい国を絞り込むことです。
「どこでもいい」と言うには海外は広すぎます。また「どこでもいいからとにかく海外で働きたい」と言っている人の中で実現した人は見たことがありません。
「なぜ海外で働きたいのか?」とじっくりと考えたのであれば、おのずと行きたい国やエリアが絞り込めてくるはずです。
ある程度絞った後はその国について調査することも必要です。新卒採用でいうところの「業界分析」に近いです。
調査した内容が後々面接で生きてきます。
もしかすると、調査を進めた結果興味を失うかもしれませんが、理解が浅いままその国へ出て後悔するよりも幸せなことでしょう。
【準備3】海外で働く選択肢を知り、キャリア計画を立てる
ここまでで、海外で働いてみたい「目的」がある程度固まったはずです。
次に考えることは「手段」です。具体的には「どの選択肢で海外転職を目指すのか?」を決めることです。
一口に「海外転職」といってもいくつかの選択肢があります。そして選択肢によってまったく異なるタイプの海外経験を積むことになります。
自分が目指す働き方をしっかりと見定めてから行動に移していきましょう。
【準備4】失敗例について学ぶ
海外への転職では日本では想定できない「トラブル」が起きることがあります。
多くの場合は契約関係のトラブル…というより落とし穴に近いです。
ただ、あらかじめ知っておくことでほとんどは回避できます。まずはトラブルのケースを知っておきましょう。
ちょっと特殊ですが「駐在員」の場合でも海外駐在の失敗例というのがあります。
駐在員ポジションを狙って転職活動をしている場合は、知っておいた方が良いでしょう。
海外から見た情報なので、日本ではあまり聞かないかもしれませんが…実際起きていますので。
【準備5】エージェントについて知る
よほど海外に強いコネクションがない限りは転職エージェントへの相談をおすすめします。
求人量や客観的意見をもらえるメリットもありますが、何よりも給与や条件関係のトラブルを最小化できることが大きいです。
ただ、気を付けていただきたいのは海外転職の場合「使えないエージェント」「使えないキャリアコンサルタント」が思った以上に多いこと。
海外を知らないエージェントに相談してもあまり役に立つ話をもらえることはないでしょう。
エージェントを選ぶ際は「海外にパイプを持ち、自前で情報取集している会社」を選ぶようにしてください。
【準備6】面接の準備をする
テクニック論ですが、転職エージェントとの面談前に、実際の面接さながらで面接準備をしておくことをおすすめします。
キャリアアドバイスはビジネスでありボランティアではありません。
キャリアコンサルタント側は「転職を実現できそうな人(実績があるor少なくともやる気がある)」をドライに見極めてきます。
その場が最初の面談です。
少しでも準備をしておくことで、「ちゃんと考えて動いている感」を相手に与えることができます(同業の私が言うのだから間違いないです)。
キャリアコンサルタントのやる気を引き出せれば、内定までの適格なアドバイスとフォローをしてもらえます。
また、この段階で準備をしたことは必ず本番の面談でも生きてきます。
【準備7】心の準備をしておく
あとは内定を勝ち取り、具体的に海外へ移住する準備を進めていくだけです。
実際に海外で働く立場から、もう1点お伝えします。
海外で働くことが決まったら、心の準備をしておいてください。
海外では素敵な出会いや経験があなたを待っていますが、日々の仕事の大変さもあなたを待っています。
備えあれば憂いなしで、知っておくだけでも現場での動き方が変わってくるかもしれません。
少なからず参考になる記事があるので貼っておきます。ご参考まで。
最後になりましたが、「海外で働いてみたい」と思っている日本人が一人でも多く海外就労を実現できることを祈っております。
この記事がそのための一助となれば幸いです。