海外転職で失敗しない、準備・方法・転職エージェント

海外に本当に強い転職エージェント10選【目的・年代別のおすすめ付き】

海外への転職活動は、転職エージェントへ相談しながら進めた方が安全です。

求人探しだけではなく面談や履歴書へのアドバイス、さらには給与や条件交渉まで代行してもらえる「転職支援サービス」を無料で使えるからです。

ただし、実際に相談をする際は「海外に拠点を持つ、海外に強い転職エージェント」を選びましょう。日本だけで活動しているエージェントは頼りになりません。

この記事では海外在住のキャリアコンサルタントが、海外転職に本当に強いおすすめの海外転職エージェントをご紹介します。

本記事を読むことで以下のことが理解できます。
[box03 title=”本記事でわかること”]

  • 海外に強い転職エージェントの定義
  • 海外に強い大手転職エージェントのリスト
  • 自分の年代や目的に沿ったおすすめ転職エージェント
[/box03] 「目的別」や「年代別」で見たい方は、下記の目次をクリックして当該部分までスキップしてください。

この記事の目次

海外求人に強いおすすめの転職エージェントベスト10

海外に強い転職エージェントとは「現地の転職事情や企業情報をよく知っている転職エージェント」ということです。

もっとわかりやすくすると「海外に拠点をしっかりと構え、自社社員を送り込み、事業活動している転職エージェント」とも言い換えられます。

私自身も海外で長く転職支援をしていますが、日本にいた時と現地に来てからでは手に入る情報の量も質も違います。

正直「海外に拠点が無い転職エージェントに海外転職の相談をしても失敗するだろう」とすら感じます。

ここからは海外在住者の目で見た「海外に拠点を構えて転職支援をする、頼りになる大手転職エージェント」をご紹介します。

以下の転職エージェントは海外に社員を送り込み、日々最新の情報を収集しています。

そのため他の大手転職エージェントよりも海外求人情報を多く持っています。

実際に相談する際はタイプの異なる転職エージェントを3つほど活用するのがおすすめです。

異なるタイプを活用することで、ベストな求人を見逃すリスクを下げられます。

 

海外転職での総合力1位『JAC リクルートメント』

おすすめ度 [star5.0]
求人量 [star4.0]
求人の質 [star5.0]
年収アップ [star5.0]
サポート [star4.0]
海外拠点数 10か国(シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、インド、中国、韓国、香港、英国)

【公式サイト】:https://www.jac-recruitment.jp

海外転職と言えばJACという声が聞こえるほど海外ネットワークに強みを持つJAC Recruitment。

日系企業でありながらも創業がロンドン、という特徴的な歴史を持つ総合型の転職エージェントです。

海外の日系企業からの信頼が非常に厚く、私が過去に滞在したアジア各国でも「日本人人材が欲しかったらJACに相談するのがおすすめ」という空気がありました。

企業との強い信頼関係があるゆえに「非公開求人」の数も多く、全体の約6割が非公開求人となっています。

また、豊富な海外求人を武器に「海外転職.com」や「英語転職.com」などの専門求人サイトも展開。

海外キャリアへのステップアップを目指すなら、まず相談すべきエージェントの筆頭です。

外資系企業との取引も多いため、日本国内の英語求人にも強いです。

海外を目指す前に日本国内で英語を使う仕事を…という相談にも対応してくれます。

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海外駐在のハイクラス求人が多数『CAREER CARVER』

おすすめ度 [star4.5]
求人量 [star4.0]
求人の質 [star5.0]
年収アップ [star5.0]
サポート [star4.0]
海外拠点数 9か国(シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、インド、中国、台湾)
※リクルートエージェントと同グループ

【公式サイト】:https://careercarver.jp

CAREER CARVERはリクルートグループが展開する「ハイクラス向け転職サービス」です。

上述したリクルートグループのネットワークをフルに生かしながら、年収600万円以上のハイクラス案件のみにフォーカスをしています。

日本国内だけではなく海外案件も豊富に抱えています。

一般従業員と言うよりは「現地法人立ち上げ」や「現地事業責任者」クラスの求人がメインですね。

そのため現在のキャリアが至らない場合はサポートをしてもらえない可能性もあるのでその点はご留意ください。

現地採用でなく本社採用案件が多いため「駐在員」にこだわるなら必ず相談したい転職エージェントです。

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外資系企業への転職なら『エンワールド・ジャパン』

エンワールドジャパン

おすすめ度 [star5.0]
求人量 [star5.0]
求人の質 [star4.0]
年収アップ [star5.0]
サポート [star4.0]
海外拠点数 3か国(タイ、ベトナム、インド)

【公式サイト】:https://www.enworld.com/

エンワールド・ジャパンはAPAC(アジア太平洋)地域において多国籍企業と国際的な視点を持つグローバルな人材をつなぐ、日本でトップクラスの人材紹介会社です。

タイ、ベトナム、インドと海外に3拠点を構えています。

エンワールド・ジャパンのミッションとして
入社後活躍(※就業後1年間定着に向けサポートを実施)があります。

転職は新しい会社に入社することがゴールではなく、入社してからがスタート。
入社後、新たな環境で活躍し、事業の発展に貢献すること。仕事を通して自分自身の
さらなる成長を実現すること。そして仕事とプライベート双方をより豊かにすることで、
充実した人生を歩んでいくこと。エンワールドでは、転職を入社の「瞬間」として捉えるのではなく、新たなキャリアへ一歩踏み出したその時からはじまり、入社後も続いていく「道のり」として考えているそうです。

業界・職種専門のキャリアコンサルタントが揃っており、チームで転職希望者をサポートしてくれるのが特徴です。

求人の幅も広く、JACと並びまず最初に登録しておくべきエージェントの1つでしょう。

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ヘッドハンティングの可能性に期待するなら『ビズリーチ』

ビズリーチ

おすすめ度 [star4.0]
求人量 [star3.0]
求人の質 [star5.0]
年収アップ [star5.0]
サポート [star3.0]
海外拠点数 1か国(シンガポール)

【公式サイト】:https://www.bizreach.jp

ビズリーチは年収アップを望むなら必ず登録しておきたいサービスです。

彼らは厳密にいうと転職エージェントではなく転職情報サイト(ビズリーチ自体はキャリアコンサルタントを抱えていません)。

職務経歴書を登録するとヘッドハンターや企業人事からの「スカウト」を受けることができる仕組みです。

登録の際は無料会員と有料会員に分かれています。

有料会員の場合はスカウトの間口が広くなり、転職者から求人に申し込むことができるようになります。

海外求人情報の一部は無料会員でも転職者側から申し込むことが可能です。

ほぼすべてマネジメントレベルの求人で、年収1000万円クラスの報酬もかなり目立ちます。

スカウトが来た時にヘッドハンターのランクが分かる仕組みも面白い。

もしランクの高いハンターからのスカウトが来たら話を聞くだけでも価値がありますよ。

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欧州や米国の日系企業を狙うなら『パソナキャリア』

おすすめ度 [star4.0]
求人量 [star4.0]
求人の質 [star4.0]
年収アップ [star4.0]
サポート [star4.0]
海外拠点数 13か国(シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、インド、中国、台湾、韓国、香港、アメリカ、カナダ、ドイツ)

【公式サイト】:https://www.pasonacareer.jp

国内のイメージが強いパソナグループですが、実はグループの海外拠点数は13ヵ国もあります。

アメリカやカナダ、ドイツにも拠点があり拠点数だけ見れば最大のネットワークを誇ると言えます。

また、海外ではベネフィットワンという福利厚生サービスを提供する企業も展開しています。

求人情報の8割が非公開求人となっていますが、海外だけに絞り込むと非公開求人の割合は3割程度です。

米国や欧州への転職を希望する場合には特に相談したい転職エージェントです。

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年収800万円以上を狙うなら『ランスタッド』

おすすめ度 [star4.0]
求人量 [star3.5]
求人の質 [star5.0]
年収アップ [star4.0]
サポート [star4.0]
海外拠点数 世界39ヵ国(アジア・欧州・アメリカ大陸のほぼ全域、及び中東の一部主要国)

【公式サイト】:https://lp.randstad.co.jp

ランスタッドは1960年にドイツで創業された老舗の人材紹介グループです。

世界39の国と地域に4,700以上の拠点があります。外資系ですが日本国内にも130以上の拠点があり全国どこからでも相談可能です。

特に大手企業のハイキャリア求人を多く扱っています。海外関連求人でありながら、日本本社からの出張ベースの求人や、駐在員候補としての求人が目立ちます。

スキルを活かしてリスクを抑えながらキャリアアップを狙う場合におすすめしたい転職エージェントです。

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グローバル企業への転職なら『ロバートウォルターズ』

おすすめ度 [star4.0]
求人量 [star3.5]
求人の質 [star4.0]
年収アップ [star4.0]
サポート [star3.5]
海外拠点数 世界28ヵ国(アジア・欧州・北アメリカ大陸のほぼ全域、及び南米、中東・アフリカの一部)

【公式サイト】:https://www.robertwalters.co.jp/

ロバートウォルターズは1985年にイギリスでスタートした人材サービス企業です。

老舗のプロフェッショナルファームというイメージが強く、世界中の一流企業の求人情報を抱えています。

海外求人の場合は日本人前提ではなくグローバル人材としての求人が多く、英語力を活かしてグローバルなキャリアアップをしたいという人にはおすすめです。

外資系企業ということもあり仕事の速さに定評があります。

ただし、結果主義のため可能性のない求職者へのサポートは手薄い印象があります。

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豊富な求人量と非公開求人『リクルートエージェント』

リクルートエージェント

おすすめ度 [star5.0]
求人量 [star5.0]
求人の質 [star4.0]
年収アップ [star5.0]
サポート [star4.0]
海外拠点数 9か国(シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、インド、中国、台湾)

【公式サイト】:r-agent.com

リクルートエージェントは転職成功率に定評のあるエージェントです。

上述のJACに負けず劣らず海外に9拠点を構えています。

海外求人については非公開求人率が非常に高く、約8割が非公開求人となっています。

そのため一度登録をしなければリクルートエージェントの魅力を理解するのは難しいかもしれません。

各拠点には複数名の日本人が常駐しており、現地求人や現地の傾向などを日々収集しています。

そこから生まれる専門性の高いサポートもリクルートエージェントの魅力です。

求人の幅も広く、JACと並びまず最初に登録しておくべきエージェントの1つでしょう。

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手厚いサポートを求めるなら『dodaエージェントサービス』

DODA

おすすめ度 [star4.5]
求人量 [star4.5]
求人の質 [star4.0]
年収アップ [star3.0]
サポート [star5.0]
海外拠点数 12か国(シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、インド、オーストリア、ニュージーランド、中国、台湾、韓国、香港)

【公式サイト】:https://doda.jp

dodaエージェントサービスは求人情報サイトですが、エージェントサービスも提供しています。

元々は求人情報誌から始まりましたが、その後人材紹介を主要事業とするインテリジェンスが買収。

さらにテンプスタッフグループとインテリジェンスが統合する形となり、現在はPERSOL(パーソル)グループという巨大グループの傘下で運営されています。

海外転職におけるdodaエージェントサービスの魅力は、まずその拠点数を活かした求人量です。

「海外」に絞って求人情報を検索するだけでかなりの量の求人数が出てきます。

また、海外に特化したサポート記事も豊富で、転職前にサイト内を熟読するだけでも海外転職を理解する一助となるでしょう。

実際の転職者の口コミでもサポートの手厚さには定評があります。

転職の方向性そのものからじっくり相談したいという方にマッチした転職エージェントです。

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欧州や米国に強い『Spring 転職エージェント』

Spring転職エージェント

おすすめ度 [star4.0]
求人量 [star4.0]
求人の質 [star4.0]
年収アップ [star4.0]
サポート [star4.0]
海外拠点数 世界60ヵ国(アジア・欧州・アメリカ大陸のほぼ全域、及び中東・アフリカの一部主要国)

【公式サイト】:https://www.springjapan.com

Spring転職エージェントは世界最大の人材サービス企業Adecco(アデコ)グループが展開する転職エージェントサービスです。

スイス発祥のAdeccoグループは世界60か国、5,000以上の箇所にオフィスを構える巨大グループです。

Spring転職エージェントの特徴は何と言ってもグループの特徴を生かした「世界中の求人情報網」を持つことです。

また、日本国内のオフィスには業種別の専門コンサルタントが在籍しているので長期的なキャリア相談もしやすい。

ちなみに彼らは海外については「海外営業専門部隊」を抱えています。

日系企業にこだわらず海外で働く機会を広く探してみたいという人におすすめの転職エージェントです。

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目的別のおすすめ海外転職エージェント

上記は広くおすすめ順に紹介しましたが、目的別に並べると次のようになります。参考にしてみてください。

 

とにかく給与アップを狙いたい場合

給与アップを狙うにはハイクラス求人を持つ転職エージェントに相談するのが近道です。

おすすめは下記のエージェントです。

[box05 title=”給与アップを狙えるエージェント”] [/box05]

 

日系企業にこだわって海外転職したい場合【駐在員狙い含む】

日系企業に拘る場合、転職エージェントと海外進出日系企業の「ネットワーク」がポイントになってきます。

駐在員候補を狙いたい、現地採用だけどまずは日系企業で働きたい、とう方は下記のエージェントに相談するとよいでしょう。

 

英語力を活かしてグローバル企業へ飛び込みたい場合

企業国籍を選ばず本当に世界で戦いたい場合はグローバル資本の転職エージェントに頼るのが一番です。

おすすめは下記のエージェントです。

[box05 title=”海外発祥エージェント”] [/box05]

 

語学やスキルにまだ自信はないけど海外で働きたい場合

語学力や専門スキルに自信がない場合は若手向けの求人を多く抱える転職エージェントに相談しましょう。

また、求人量が多くサポート体制が厚い転職エージェントに相談するのも良いでしょう。

おすすめは下記のエージェントです。

[box05 title=”語学不問に強いエージェント”] [/box05]

 

年代別のおすすめ海外転職エージェント

まだ明確に優先順位が定まっていない、という方のために「年代別でのおすすめ転職エージェント」をまとめておきます。

 

20代におすすめできる転職エージェント

専門スキルや経験の少ない20代では、現地採用から駐在員まで様々な可能性があります。

まずあなたが持つ可能性を知るために、幅広い求人を持つ日系の転職エージェントに相談するのがおすすめです。

[box05 title=”20代向け海外転職エージェント”] [/box05]

30代におすすめできる転職エージェント

30代での転職では専門性を活かしたマネジメント職としての転職が増えてきます。

求人の幅は確保しつつも、専門性の高い求人を持つ転職エージェントを推薦します。

[box05 title=”30代向け海外転職エージェント”] [/box05]

 

40代におすすめできる転職エージェント

40代の海外転職ではマネジメントポジションが大前提となります。

ただでさえ役職が上がりやすい海外向け転職ですが、特に「ハイキャリア」に強いエージェントに相談するのがおすすめです。

下記のエージェントでは年収1000万円を超える海外求人も多く取り扱っています。

[box05 title=”40代向け海外転職エージェント”] [/box05]

 

海外拠点が無い転職エージェントへの相談は控えるべき理由

最近は大手転職エージェントで「海外求人」を抱えているエージェントも多くなってきました。

ただ、こと海外への転職に関しては「実際に海外拠点を自分達で持っている転職エージェント」をメインエージェントとして相談を進めた方が無難です。

海外拠点がないエージェントへの相談は控えた方がよいでしょう。

いくつか理由を説明します。

 

日系企業本社からの求人だけでは量も幅も限界がある

日本にしか拠点が無いエージェントの場合、日系企業本社発の求人情報しか取得できないため求人の幅も量も小さくなりがちです。

海外で働く選択肢は様々なものがあります。日系企業駐在員もあれば、現地採用もある。

さらにはグローバル企業で働くという選択肢もあります。

どこに自分の目的に合致する求人が眠っているかはわからないため、特に転職活動初期は求人の量と幅が大切になってきます。

 

海外拠点が無いとアドバイスが表面的になる

また、長期的なキャリアを考えた場合には「現地の傾向を踏まえたアドバイス」が重要になってきます。

断言しますが現地に根を張っていないエージェントには現地の傾向はつかめません。

仮にアドバイスができたとしても「一般論」でしかなく、血と肉の通ったアドバイスにはなりえません。

また転職後は現地に実際に住むのですから、仕事以外の生活環境の情報も大切です。

現地に支店があるエージェントの場合は、自分達で現地駐在員を抱えているのでこの辺りの情報は豊富に持っています。

 

現地との連携が無い場合サポート面で不安

いざ採用が決まって現地に乗り込んだ後にトラブルが無いとは限りません。

仕事は順調でも手続き面でのトラブルが起こることも考えられます。

その際に海外拠点が無い場合は海外から日本のエージェントへサポートを求めるしかありません。

いくらインターネットが普及したとはいえ、100通のメールよりも1本の電話や対面相談が価値を発揮するシーンはいくつもあります。

万が一の場合を考えた場合も海外拠点が多いエージェントを選んだ方が何かと融通が利きます。

 

複数の転職エージェントを上手に活用しよう

各転職エージェントには強みも弱みもあります。また相談の段階では担当者との相性も重要になってきます。

そのため、一社一人のエージェントと話を進めるのではなく、複数社へ並行登録して進めることをおすすめします。

複数登録するのには「場慣れ」の意味合いもあります。

転職エージェントも営利企業のため「求職者」の品質を吟味してきます。

そのため最初の面談では求職者側もしっかり準備して進める必要があります。

できれば本命を2つほど、練習として1つ登録します。

先に練習用エージェントから進めていき感触をつかんでおきましょう。

転職エージェントの使い方や付き合い方についてはこちらの記事も参照してみてください。

https://kaigai-tenshoku.net/ready-to-interview/

https://kaigai-tenshoku.net/career-consultant/

海外拠点を持つ転職エージェントをうまく頼り、海外転職を成功させてください。

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