「海外へ転職してみたいけど、何から始めればいいのかわからない…」とお悩みですか?
海外転職と言っても基本的な流れは国内転職と変わりません。とはいえやはり「海外ならでは」の準備しておくべきことはあります。
この記事では具体的な海外転職活動に向けてやっておくべき準備10項目をまとめています。
「いまいち具体的にアクションに移せない…」という方はこのリストに沿って動いてみてください。
自ずと海外で働く未来へと近づくはずです。
この記事の目次
①TOEICは受けておく
海外転職を考えているのであれば、まずは初めの一歩としてTOEICを受けてみることをお勧めします。
特に日系企業への転職を狙っているのであれば必須事項です。
駐在員・現地採用問わず日系企業ではTOEICを重視する傾向があります。
求められるスコアはポジションや国によって異なりますが、最低でも600後半は必要になってきます。
外資系企業の場合はTOEICなどの英語資格はほとんど重視しません。資格よりも「実際にコミュニケーションが取れるのか?」を見られます。
とはいえ、TOEICを受けておくことで英語学習に意識を向ける効果はあります。TOEICで英語の不足部分を知り、補っていくことには意味があるでしょう。
海外で求められる英語力については下記の記事で詳しくまとめています。
②キャリアとスキルの棚卸をしておく
国内でも海外でも変わりませんが、転職を視野に入れているのであればキャリアとスキルの棚卸は忘れずにしておきましょう。
いきなり履歴書の形に落とすのではなく、まずは広く自分自身について洗い出してみるのが良いでしょう。
エクセルを使い、過去の経歴、担当業務、責任範囲、実績、学び、などを明文化しておくのがおすすめです。
後述しますが英語履歴書の場合、日本語よりも端的な内容にすることが求められます。その際に絞り込むためにまずは広く「マスタ―データ」として整理しておきたいところです。
また、これからの時代は「個の時代」ともいわれています。今すぐに転職を考えていなかったとしても常時自分の棚卸はしておいて損はないでしょう。
③英語履歴書(CV)のフォーマットに落としてみる
洗い出したキャリアは一度英語履歴書のフォーマットに落としておきましょう。
英字の「履歴書」と言っても日本の履歴書とは形式が異なります。日本語の履歴書を単に英語に訳しても通用しないのでご注意ください。
④体のメンテナンス日本国内で終えておく、特に「歯」
日本の医療は世界的にも高水準ですし、なんといっても保険の適応範囲が広くて安価です。不安を残して海外へ行くよりも不安を日本でつぶしてから海外へ行きましょう。
治療が長期に及んだり、思わぬ持病に繋がったりすることもありますので「転職活動開始前」にメンテナンスを終えておくことをお勧めします。
特に治療が長期化しやすい「歯」は今すぐにでもチェックしておいた方がよいでしょう。知らないうちに虫歯になっており、治療に半年…という状況もありますので。
海外保険だと「歯」は適応外な場合も多く、海外で虫歯が発覚するとだいたいどこの国でも大変な事態になります。
⑤パスポートの残存期間をチェックする
どこの国に行くにしろ、海外で働くためには就労ビザが必要です。そして就労ビザ発行のためには各国「パスポートの残存期間」を設定しています。
残存期間の設定は国によって変わってきますが、就労ビザを取る場合には18か月程度必要になることが多いです。
いざ転職先が決まると様々なことを同時進行で準備しなければなりません。
「来月から働いてください」となった際パスポートの残存期間が残っていなければ致命的ですので事前に確認しておきましょう。
また、パスポートの残存期間は長いに越したことはありません。5年で発行している方はこれを機に10年に切り替えてもよいでしょう。
⑥海外で働きたい理由や行きたいエリアを整理しておく
「海外で働いてみたい」と漠然と考えているだけではなかなか海外転職は実現できません。
実現するための第一歩として「海外で働きたい理由」と「行きたいエリア」を考えてみるのがおすすめです。
海外での受け入れ企業も「本気で海外まで来る気があるかどうか」は手厳しく判断しています。候補者を絞り込む段階で「具体性」はかなり見られます。
働きたい理由やエリアがわからないまま中途半端に海外転職活動を進めても実現することはありません。
とはいえあまり難しく考えることもありません。まずは自分に正直になって考えてみてください。
嘘の理由を並べて転職活動しても、渡航後に必ずつらい状況になります。
詳しくは別の記事もご参照ください。
https://kaigai-tenshoku.net/how-to-work-abroad/#1
https://kaigai-tenshoku.net/research-about-area/
⑦家族・恋人には事前に説明しておく
配偶者や子供がいる方はもちろん、独身の場合でも家族や恋人への説明は事前にしておきましょう。
海外に転職したとしても日本との繋がりは切ることはできません。
海外にいながら日本との手続きをしなければならないことも多々あります。
その際に最も頼れるのは家族です。事前に家族の理解なしにして海外転職は成り立ちません。
また、いざ転職が決まった後に家族や恋人から予想外の反対を受けて関係が悪化することも考えられます。
あなたが「海外へ働くのは普通」と思っていても他の人はそうは思っていないかもしれません。できるだけ早めに周囲へ説明し、理解を得ておいた方がよいでしょう。
⑧海外に強い転職エージェントに複数登録しておく
ここまでの準備が整っているのであれば、具体的な転職活動を始めてみてもよいでしょう。
ただし、海外転職では国内転職以上に「こんなはずじゃなかった」という事態が起こり得ます。
滞りなく進めるためには情報が必要です。
情報には「現地市況」や「企業独自の情報」、さらには「法規制や生活環境」など様々なものがあります。
単独で情報取集することもできますが、効率的に進めるにはやはり転職エージェントを活用するのが近道でしょう。
むしろトラブルを避けるためにも海外転職の場合はエージェントを使うのは必須事項です。
ただし、海外転職の場合は「海外に強い」エージェントを選ばないと意味がありません。
海外に強い転職エージェントについては別記事でまとめているので参考にしてみてください。
https://kaigai-tenshoku.net/agent-recomended/
⑨転職エージェントとの面談前に転職(求人)サイトで情報収集しておく
エージェントと話をする前に、あらかじめ具体的な求人を見て傾向をつかんでおくことをお勧めします。この情報収集は転職エージェントへ相談する前の段階でも構いません。
海外転職の情報収取では「転職サイト」が役に立ちます。
海外転職エージェントと海外転職サイトは同じように見えるかもしれませんが、異なるサービスです。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
https://kaigai-tenshoku.net/agent-vs-media/
⑩いざ面談へ!
ここまで準備を進めた後は、実際に転職エージェントへの面談へ進みます。
「すぐにでも転職したい!」という人もいれば「1年を目途で良い条件があれば…」という人もいるでしょう。
いずれの場合にしろ「面談への準備」は忘れずに行うようにしてください。
転職エージェントからすれば転職候補者は「商品」です。多数の転職候補者が並んだ際にはやはり「具体的な話ができる人」を優先します。
たとえ転職希望時期が先の話でも、きちんと準備をすれば具体的な話をすることは可能です。
本記事で挙げた項目に沿えば準備は整いますが、あらためて面談に挑む前には下記の記事も参照してみてください。
https://kaigai-tenshoku.net/ready-to-interview/
少しずつでも自分で動いてみるのが渡航後に向けたトレーニングにもなる
日本から海外へ転職するというのはまだまだ少数派。そのため日本国内には決して十分な情報があるとは言えません。
ただ、だからと言って何も行動しなければ情報はいつまでたっても入ってきません。
時には人に会い、時には専門家に相談し、時には休暇を使って現地に行ってみる必要もあるでしょう。
実際に海外では自分で情報を取りにいかなければ何も進まないことが多々あります。
海外転職後に向けたよいトレーニングとしても、自ら積極的に動いて情報を取りに行きましょう。