転職活動を始めると「リクルートエージェント」の名前をよく見ますよね。
この記事では「リクルートエージェントって実際どんな会社なの?使っている人の評判はどうなの?」という人に向けて、アジアで人材紹介畑を渡り歩くキャリアコンサルタントが評判をまとめています。
この記事の目次
リクルートエージェントの基礎情報
【公式サイト】:https://www.r-agent.com
「リクルートエージェント」は人材関係の情報サービスを広く手掛ける「リクルートグループ」の人材紹介専門部隊です。リクルートエージェントというのはサービス名であり、運営元はリクルートキャリアという会社になります。
大元のリクルートグループは人材紹介以外にも求人情報サイトや人材派遣も展開しています。人材業界では「総合サービス」事業者として認識されています。
また人材業界の中では圧倒的な最大手としても知られています。最大手だけあり実績数字もものすごい。
リクルートキャリア(リクルートエージェントの運営企業)の公式情報によれば、
- 64万3000人の登録者数
- 年間で3.9万人への転職支援
- 登録求人数は10万件以上
引用:https://www.recruitcareer.co.jp/business/career_recruiting/agent/
と圧倒的な実績を誇っています。
海外転職におけるリクルートエージェントの特徴
海外転職に絞った時のリクルートエージェントの特徴について少し触れておきます。
海外9か国で実直な営業活動を展開
リクルートグループは海外ではRGF(Recruit Global Family)というブランド名で事業展開しています。
リクルートエージェントも海外ではRGFとして、海外各地で事務所を開き事業展開しています。
現在ではシンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、インド、中国、台湾の9か国へ展開。事業所の数は日本を除外すると13か所です(2018年10月時点)。
現地での泥臭い情報収集というのは非常に重要です。海外事務所では各担当者が足しげく現地企業(日系、外資系双方)へ通い最新の求人情報を収集しています。
もともと営業力に定評があるリクルートですが、海外でもその強みは変わりません。RGFの方はパワフルによく動いている印象を受けます。
リクルートの方に会うと「(あ~、やっぱりどこかリクルートっぽいな…)」と感じるから不思議なものですね。
グループ全体で海外展開へ集中
リクルートグループ全体で海外展開は再注力事項となっています。
海外では特にHR関連のテクノロジー系企業の買収を積極的に進め、グループ全体での海外売上比率はほぼ50%まで来ています。
人材紹介事業とは直接は関連しない部分もありますが、海外展開を積極的に進める企業文化は間違いなくリクルートグループの強みになっています。
「海外転職へのアドバイス」においても少なからず良い影響を与えているでしょう。
リクルートエージェントの良い評判
実際にサービスを利用した人からの良い評判をまとめると、下記3点への満足度が高いです。
[box05 title=”リクルートの良い評判”]- 紹介してもらえる求人の量と幅
- 大手企業の求人が多い
- キャリアコンサルタントの優秀さ
紹介してもらえる求人の量と幅
業界最大手のパワーがなせる業でしょう。日本国内の求人量ほど多くはありませんが、海外でも「最大手」として多く求人を紹介してもらえます。
また、リクルートエージェントくらいになると転職パターンのノウハウもものすごい量が蓄積されています。
自分の希望に完全に合致しなかったとしても「可能性のある」求人を合わせて紹介してもらえるのも大手エージェントを使う利点です。
大手企業の求人が多い
これは日系企業の古い習慣ですが、大手企業は何かあれば大手に相談します(笑)
慣習というかリスクヘッジというか…面倒だから「とりあえず大手に投げとけ!」という人いれば、「大手に任せておけばたとえミスしても言い訳が立つ(大手に任せてダメだったんだから、そもそもダメなんですよ、と言える…)」という人もいます。
そして日本における人材ビジネスの最大手は誰が何といってもリクルート。人事業務に関わる企業人なら間違いなくリクルートの名前は知っています。
海外でも大手日系企業とのコネクションは強く、大手日系企業からの求人をくまなくカバーしている印象があります。
キャリアコンサルタントの優秀さ
「業界最大手」の強みはキャリアコンサルタントの能力にも影響を与えます。
「最大手」となれば採用活動もしやすくなりますが、それは人材紹介業でも同じ。リクルートエージェント自体がキャリアコンサルタントの採用活動をしやすい状況にあります。
そのため総じてキャリアコンサルタントが優秀です。
リクルートエージェントの悪い評判
逆に悪い評判を集めると下記へのコメントが多く見受けられます。
[box05 title=”リクルートの悪い評判”]- 紹介量重視
- キャリアコンサルタントの当たりはずれ
紹介量重視
最初に求人を紹介するタイミングでは若干「量重視」の傾向があります。こちらの希望とは異なる求人も含めて10~15件ほど紹介されることが多いでしょう。
リクルートキャリアの強みの一つが「求人量」なのであまり完璧な「マッチング精度」に固執しない部分があります。
また、キャリアコンサルタント一人当たりに対する転職相談の数も多いため、一人の相談者にかけられる時間も限られています。
そのため最初に広く情報提供して効率を重視する傾向がややあります(だたし、もちろんコンサルタントの個人差はある)。
一方で紹介量が多いからこそ、新しい転職の可能性も発見できるという側面もあります。一概に悪いこととは言えないのですよね。
キャリアコンサルタントの当たりはずれ
「あれ?人材が優秀なんじゃないの?」と思われたかもしれませんが、それでもキャリアコンサルタントの当たりはずれというのはあります。
これは「人自体」がサービスを作る分野では避けられません。
もし「こちらの要望を全然聞いてくれない」や「動きが遅すぎる」など転職活動に支障が出るレベルで問題があれば、担当変更を依頼するとよいでしょう。
リクルートエージェントには多数のコンサルタントがいるので担当の換えがききます。
担当者の見極め方や変更の仕方については下記も参照してみてください。
https://kaigai-tenshoku.net/career-consultant/#i-15
リクルートエージェントが合う人
下記のような方はリクルートエージェントに相談してみるとよいでしょう。
[box05 title=”リクルートエージェントが合う人”]- 幅広い求人で自分の可能性を広げてみたい
- バランスの良い転職エージェントに相談したい
- 日系大手企業の求人を中心に見てみたい
こうしてあらためてまとめてみるとリクルートエージェントはやっぱり「安定感」があります。
日本で「転職」が一般的になる前から事業を展開し、転職市場自体を作ってきたと言っても過言ではない企業です。
ある意味では彼らのサービスが「スタンダート」と言えるかもしれません。
海外転職を進めるなら最初に相談して他エージェントとも比較する「基準」にしてみるのが良いでしょう。
他のエージェントも気になる方は下記の記事も参照してみてください。