転職は就職に次ぐキャリア上の一大イベント。
特に海外への転職ともなれば
「絶対失敗したくない」
「自分にとってベストなエージェントに相談したい」
と慎重になりがちです。
ただ、海外への転職活動時に転職エージェントを細かく比較しすぎてもあまり意味がありません。
海外への転職とはいえ、転職活動の満足度はキャリアコンサルタントとの相性が決める部分が大きいからです。
また、駐在員でも現地採用でも、海外転職に強いエージェントはそもそも数が限られます。
海外に強いエージェント内で大まかなタイプを把握し、自分の希望に合う数社にまとめて相談するのが近道です。
この記事の目次
転職エージェントの満足度はキャリアコンサルタントとの相性で決まる部分が大きい
結論からお伝えすると、転職エージェントを利用した際の満足度はほぼ「人」の対応で決まります。
転職エージェントにより持っている求人のタイプは変わってきますが、「絶対的に優れた求人情報を持っているエージェント」というのは存在しません。
キャリアコンサルタントの私が言い切ってしまうのも問題ですが…人材紹介業というのは至極シンプルなビジネスモデルですので、差別化がものすごく難しいのです。
もちろん大手になればタイムリーに情報が反映されるデータベースがあったり、マッチングのシステムを持っていたりもします。
しかしそれらを使うのは人間。膨大な情報もキャリアコンサルタントが使いこなせなければ意味がありません。
大手のシステムより、中堅の丁寧なフォローアップが役立つことも多々あります。
転職者の口コミを見るとわかりますが、どのエージェントでも必ず良い評判があれば悪い評判もあります。
結局のところは個人(転職者)と個人(キャリアコンサルタント)の相性で最高のエージェントにもなれば最悪のエージェントにもなります。
また、最初に相談したキャリアコンサルタントのサービスがイマイチでも、担当変更によりサービスが激変することもあります。
ですのであまり比較検討に労力をかけるのも時間がもったいない話です。
キャリアコンサルタントについて詳しく知りたい方は下記の記事をご参照ください。
海外向け転職エージェントについては大まかな「タイプ」を理解しておけばOK
転職エージェントを比較する際は最低限の「タイプ」を理解しておけば大丈夫です。
自分の状況とエージェントのタイプが大きくずれなければ、あとはキャリアコンサルタントとの相性で決まります。
海外への転職を想定した際、エージェントは大まかに下記のタイプに分けられます。
- ハイキャリア系
- 通常キャリア系
- 外資系、グローバルキャリア系
- 日系企業
ハイキャリア vs 通常キャリア
転職エージェントの中にはハイキャリアに特化した会社も存在します。
例えばJACリクルートメントやキャリアカーバー などは海外転職に強いですが、ハイキャリア層の転職に特化しています。具体的には年収600万円が一つの目安となります。
たとえばこの手の転職エージェントに登録し、「未経験」や「第二新卒」として転職相談をしても転職は実現しにくいでしょう。どれだけキャリアコンサルタントが優秀で、あなたとの相性が良かったとしても「紹介できる求人がない」からです。
「未経験」や「第二新卒」として相談する場合は通常キャリアの方向けに広く転職サポートをしているエージェントに相談すべきです。
具体的には大手のリクルートエージェントやdodaあたりが候補となります。
外資系vs 日系企業
もう一つ注意しておく点は外資系と日系企業の視点です。
例えば外資系に転職したいのであれば、外資系求人を多く持つランスタッド、ロバート・ウォルターズ あたりに相談すべきでしょう。
逆に日系企業に限定して転職したいのであれば、前述のリクルートエージェントやdodaに代表される「日系の転職エージェント」に相談するのが効果的です。
外資系の転職エージェントだから日系企業の求人を持っていない、というわけではありませんが、情報量やキャリアコンサルタントの「慣れ」を考慮すると日系=日系に相談した方がよいでしょう。
選ぶ際は「海外に強い」エージェントから選ぶこと
最後にもう一つだけ。
海外を転職先として検討しているのであれば、海外に強い転職エージェントの中から相談先を選んでください。
海外への転職は日本国内の転職よりもプロセスが複雑です。また海外現地の情報網も必要となるため、海外に積極展開しているエージェントを活用してください。
海外に強い転職エージェントを探したい方は、下記の記事でまとめているのでご参照ください。