海外転職で求人を探す場合、大きく分けて「自分で探す(知人紹介も含む)」、「第三者の仲介サービスを使う」の2択に分かれます。
海外求人の情報を自ら探すのは難易度が高いため多くの場合は後者を選択することになります。
後者の中ではさらに「海外転職エージェント」と「海外転職サイト(求人情報サイト)」の2種に分かれますが、どちらを使うべきかで迷われる方もいるでしょう。
結論から書くと、当サイトでは
- 海外転職サイトでまず情報収集
- 実際の転職活動は海外転職エージェント
という方法をおすすめしています。
この記事では両サービスの違いや使い分けのポイントをお伝えします。
この記事の目次
転職サイトと転職エージェントの違い
まずは双方の違いを見ていきましょう。
転職サイトのサービス内容と特徴
転職サイトとは求人情報が大量に掲載されているWebサイトのことを指します。
企業は掲載料を支払ってサイトへ求人情報を載せ、ユーザーが直接それらの求人情報を探します。アルバイト情報誌に近いイメージです。
わかりやすく最近の例を挙げると、アジア特化型転職サイトですがABROADERS CAREERなどが有名です。
多くの転職サイトの場合は下記のような使い方となります。
- 会員登録をし、職歴などの情報を入力する
- 自分で求人情報を検索し、気に入った求人があれば申し込む(※)
- 求人条件と応募内容がマッチすれば担当者から連絡をし、面接、内定へ進む
(※)最近は自動でサイト側から推薦求人が送られてくることも多い
転職サイトの場合、多数の求人情報に気軽にアクセスし申し込むことができます。一方で細かいサポートはあまり期待できません。
転職エージェントのサービス内容と特徴
転職エージェントとは一人一人の求職者に担当コンサルタントが付き、マッチする求人情報から面接などのサポートまで一貫して提供してくれるサービスのことを指します。
求人情報を多数抱えているところまでは転職サイトと変わりませんが、「担当」がついてサポートしてくれる部分が大きく異なります。
企業側は求人情報を転職エージェントに預け、実際に候補者が内定した場合に限り「成果報酬」をエージェントに支払います。
そのため、転職エージェントは転職成功率を高めるために様々なサポートを用意しているのです。
また、転職エージェントの場合は企業側との強い信頼関係がベースにあるため、そのエージェントだけの「非公開求人」を持っていることもあります。
転職サイトは情報収集!転職活動はエージェント経由がおすすめ
冒頭にも書きましたが、海外への転職活動では「海外転職サイトで情報収集し、実際の転職活動は転職エージェントを使う」という方法がおすすめです。
実際の転職活動はエージェントをうまく使う
海外転職には国内転職とは異なるプロセスがあります。
[box05 title=”海外転職の内定前プロセス”]- 現地に合わせた履歴書の作成
- 海外求人探し
- 現地との面談(SKYPEや現地面談)
- 現地式雇用契約書の確認
- 就業ビザ申請や申請に伴う書類準備
- 現地での保険周りの手続き
- ワクチンの予防接種
- 海外移住に伴うその他手続き
特に日系ではない外資系や現地系企業へ転職する場合、あなた自身で内定後の手続きを進めなければならない場合もあります。
一度経験してしまうとそれほどのことでもありませんが、やはり最初の一回は右も左もわからない状態。
転職エージェントの場合は「無事に入社してもらうまでが報酬が入らない」ため内定前はもちろん、内定後のサポートも対応してくれます。そのため実際の海外転職活動はエージェント経由で行った方が安全です。
対面でのアドバイスの有用性
求人情報サイトにも「レコメンデーション機能」がありますが、あくまでも登録情報と求人情報の自動的なマッチングを行っているだけで表面的です。
一方、転職エージェントの場合は、
- 企業側の具体的なニーズ
- 転職先の国全体のニーズ
- 具体的な転職成功例と失敗例
を把握しているため深いアドバイスを提供してくれます。
時には「その経験だと海外転職は難しい」という厳しい意見をもらうこともありますが、どのような内容であれ未知の海外に向けて客観的な指摘というのは重要です。
変にだまされて海外のブラック企業に入ってしまうよりは厳しい意見をもらって機会を改める方がまだよいでしょう(現地系のブラック企業は日本の比にならないくらい劣悪です)。
とはいえ事前知識は必要なので転職サイトで情報収集
転職エージェントと話をする際、あなたに事前知識があるのと無いのとでは情報交換の質が大きく変わります。最低限「希望エリアにはどういう仕事がありどれくらいの給与レンジがあるのか」を知らなければ有意義な場にはなりません。
それらを一括で仕入れることができるのが海外転職サイトです。
海外転職エージェントは使いつつも、担当者と話をする前に情報収集として海外転職サイトの中身を見ておくと役に立つでしょう。
自分一人では進めず、必ず経験者のアドバイスを
海外転職サイトにとても魅力的な求人がある、という場合もあるでしょう。その時はもちろん申し込んでしまいましょう。
ただし周囲からの情報収集も怠らないでください。
並行して海外転職エージェントとも進めて現地情報を仕入れながら進めるか、周囲ですでに海外就業経験がある人を探してアドバイスをもらいながら進めましょう。
はじめての海外転職活動を独断で進めていくのは控えた方が賢明です。