海外転職で失敗しない、準備・方法・転職エージェント

転職で海外駐在員の出世コースに乗るために重要な「企業の選び方」

この記事は「これから海外勤務や海外駐在を目指して転職を考えている方」に向けて書いています。

転職を通じて駐在員ポジションを目指す場合、中堅や中小企業の駐在員候補ポジションを狙うことになります(場合によっては即海外もあり得ます)。

せっかく海外勤務をするのであれば、転職先の会社で重宝され、その後も出世できる流れに乗るのが一番ですよね。

この記事では「出世」という観点から、駐在員としての転職を成功させるための「企業選びのコツ」をお伝えします。

会社選びでその後の評価が大きく左右される「駐在転職」

「海外で働きたい」という目的の元に転職をしたとしても、できれば転職先の会社できちんと評価され、長く働けることに越したことはないでしょう。

実は「海外が絡む転職では日本国内の転職以上に会社選びが重要」です。

「駐在員としての能力があるかどうか」は個人努力次第ですが、「駐在員がそもそも評価されるかどうか」は会社によるからです。

 

世の中には海外駐在員を評価しやすい会社としにくい会社が存在する

海外駐在員の典型的なイメージといえば「総合商社」でしょう。日本を代表する超大手の商社では、戦前の時代から海外と関わり合いを持ちながらビジネスを展開してきました。

彼らのビジネスは海外との関りが大前提となっており、海外駐在員は事業継続のために絶対に必要なポジションです。

そのため海外駐在員には手厚い待遇を付け、パフォーマンスを出せば出世コースに乗ることもできるでしょう。

 

一方で世の中には逆の企業もあります。

 

海外との関りが薄く、あまり海外マーケットについての知識がない。

日本国内で完結する事業であり、必ずしも海外進出ができなくともすぐに破綻するようなことはない(長期的には事業縮小していくとは思いますが)。

そもそも海外駐在というポジションの扱いがよくわからない。

このような会社では、海外で同じ努力をしたとしても成果が出にくかったり、正統な評価を受けることができない場合もあります。

決して彼らが海外事業展開に不真面目なわけではないのですが、会社というのは得てして矛盾を抱えているものです。

この辺りは別の記事で実例を踏まえてまとめています。

こんな会社は要注意!駐在員でも出世できない失敗パターン【2つある】

 

 駐在員としての転職で選ぶべき企業は?

できることなら海外でも仕事がしやすく、正統な評価を得られる会社で働きたいものです。

そのためには転職先企業のどこを見ればよいのでしょう?

通常の転職と同じく転職先の情報は自ら探すことが重要ですが、大きな大前提となる考え方はお伝えすることができます。

以下、駐在員としての転職を目指す場合に企業選びで一番初めに見るべきポイントをお伝えします。

2点あります。

 

大前提として海外売上比率の高い企業を狙う

海外売上の依存度が高ければ高いほど、海外拠点の重要度が増します。当然海外拠点へのサポートや本社との連携もあり、成果を出せば正統に評価をされます。

例えば、一見生活者にはなじみのない会社でも、実は大手メーカーを支えながら海外売上比率が異常に高い会社というのが存在します。

この手の会社では海外で成果を出した人間を重宝し、海外キャリアの延長線上に出世コースを用意していることも少なくありません。

私の知人でも自動車関連でこの手の会社に転職をし、海外勤務を実現した人がいます。

彼は現地でしっかりと成果を出し、海外部隊の出世頭の位置を獲得。将来的には「海外担当役員」としてのポジションを取れる可能性もあります。

 

海外売上比率にコミットしている企業を狙う(昔のユニクロやユニ・チャーム)

現段階では海外売上比率が低くても、会社としてコミットメントをしている場合は例外です。

では会社のコミットメントをどこで見るのか?それは企業トップの言動です。

会社全体の方針表面だけではなく、トップが自らの言葉で海外戦略を語れること。また、トップ自らが海外現地に足を運び、現場をつぶさに見て回っていること。

この手の会社は海外で成功する可能性が高いです。トップのコミットメントの元で成功するのですから、当然評価もされやすい。

 

わかりやすい例で行けば、少し前のユニクロやユニ・チャームです。

ユニクロは代表の柳井氏が率先して海外戦略の重要性を説き、発信していました。

ユニ・チャームでは同じく代表の高原氏が自ら海外出張し、海外事業をけん引していました。

その結果、今では両社ともに海外売上比率が国内売上比率を超えています。

 

これから海外比率を高めていく、というタイミングであればまだまだ社内だけでは海外人材が不足しています。

そのため外部から転職して飛び込めるチャンスも多いでしょう。

  

海外では「個」では戦えないということを肝に銘じて

どれほど日本国内で優秀な人材でも、海外では個人として戦うことは難しいです。

会社からのサポートは必要ですし、何よりも会社員である限りは本社が「支持」をしてくれなければ報われることはありません。実務面での支持がなくとも、メンタル面での支持があるとだいぶ違います。

念願かなって海外転職を実現したけれど、成果も出せずに2年でとんぼ帰り…日本でも居場所がない…ということのないよう、会社選びは慎重に進めてください。

最新記事

アクセスランキング